これからはるひ野でこの小さなお店を開かせていただくにあたって、私達の自己紹介をさせていただきたいと思います。 まず、店名のHACHIは、我が家にいた柴犬の名前です。 「犬が欲しい!」とせがむ娘に根負けして、「庭ならいいよ。」と娘の9歳の誕生日に子犬の柴犬がうちにやってきました。「ナナの弟分だからハチね。」と名付けて本当に可愛がり、案の定眠くてすぐに嫌になった散歩も、約束だからと学校に行く前に行かせていたら、ハチの催促もどんどん早くなって、暗いうちから鳴く声にヒヤヒヤする事もしょっちゅうでした。 きっと我が家の周りで5時頃から起こされて不快な思いをされた方もいらっしゃるでしょうが、それでも庭にいるハチに声をかけてくれたり、散歩をしていると知らない方から「ハチだよね」と言われて嬉しい気持ちになる事もたくさんあり、本当にありがたく思っています。 ハチは、10歳で悪性リンパ腫にかかり、ほんの1カ月の間に痩せ細って、大好きだった散歩にも行けなくなり、2019年の9月18日にあっけなく天国に行ってしまいました。 ハチがいなくなったあと、ハチに会いたくて会いたくて、でもどうやってももう会うことはできなくて、辛くてハチの絵を書き続ける娘に、「ママがパン屋さんやったら絶対ロゴにしようね。」と約束しました。「あんまりハチに似てないよ。」と娘は笑うのですが、やんちゃで賢くてハンサムで、私達の大好きだったハチが笑っている様で、これがいいよと私が決めました。